人気ブログランキング |

時のかけら~統制陶器~

tokinokake.exblog.jp
ブログトップ

<   2015年 05月 ( 13 )   > この月の画像一覧

瀬549の湯呑

 湯呑とはしていますが、小鉢にもなりうるくらいのサイズ。

c0004987_1044286.jpg


c0004987_10442313.jpg


 手絵付けの竹。朝鮮時代後期の染付をみるかのようです。大したものじゃない感じはありますが『描けない』文様ですね。

c0004987_1044511.jpg


 高台内に『瀬549』の呉須印があります。
by richouken04 | 2015-05-29 10:45 | 瀬・セ(愛知県瀬戸市)

『子ツスルミルク』の盃

 解説編です。漣さんの『子』の呼び方、『ね』に気付けば謎が解けますね。

c0004987_103545100.jpg


 とりあえず、『子ツスルミルク』で検索したのですがヒットなし。『マッスルミルク』とか出てきます(汗)これではらちがあきませんので別の角度から検索です。

c0004987_10361567.jpg


 反対面には缶の文様が付けられています。どちらかというとこの缶の文様が珍しいのではないでしょうか。私は見たことがありません。

c0004987_1037384.jpg


 拡大してみます。『NESTLE`S co●d nsed SWISS MILK』(以下略) これならすぐピーンと来る方もおられるでしょう。そうです、『ネスレ』なんですよ!びっくりしました。

 ネスレのホームページ、『ネスレの歩み』の年表から考えると1913年、横浜に日本支店を開設して以降の頒布品だった可能性がありますね。(確認してませんが) 上絵付け銅版転写という技法からも時期が一致します。

c0004987_10372981.jpg


c0004987_10375349.jpg


 内部の文様は『子ツスル(ミルク)』と親鳥と小鳥、これもネスレの商品に見られるあの図柄です。多少の変更はありますがほぼ同じです。口縁の傷が残念ですが。
 
c0004987_10391472.jpg


 高台から見ると全体像がよくわかります。製造はおそらく岐阜県多治見市市之倉地区ではないかと思います。

 文様は上絵付け銅版転写ですので海岸・川では白磁になってしまう可能性が高いです。触ると盛り上がっています。
by richouken04 | 2015-05-27 10:12 | 戦前参考品

『子ツスルミルク』の盃

 これを見つけた時は『なんだこりゃ?』と思った。また、図変わり印判の一つだと思い購入。調べてみるとかなりレアなもののようです。

c0004987_10291971.jpg


 『子ツスルミルク 子ツスルスミルクで 小児を 養えば

c0004987_10293897.jpg


 小供は何時も 健全なり


 子ツスルミルクって何? なんなのさ! 知ってるって人はコメント非公開がいいかな~


 ・・・つづく
by richouken04 | 2015-05-26 10:32 | 戦前参考品
 久しぶりの多治見です。実のところこの一か月骨董屋回りしてました。どこでもアノ国の方々が話題に上りましたよ。メディアなどでよく取り上げられる『バブル最中』なんでしょうね。

 ここ多治見でもちょうど 爆買い の方々に遭遇しました。購入価格としてはそれほどでもなかったですがとにかく  がすごい!2人ほどが両手に袋、1人は台車に山盛り・・・これじゃあ日本人向けの品が無くなるのもうなづけます。

 人生は長くて80年から100年、経済の回転はもっと短いものです。そう考えれば今は我慢の時期でしょうか。まぁ、我々としては自分たちの『知識』と『感覚』を研ぎ澄ませてゆくしかありません。

 あとは『善き骨董屋』との出会いだろうか。そのために行動しなきゃね。

c0004987_2322195.jpg


 多治見の栗の木は今年もまた花をつけそうです。昨年は不良でしたが、今年はどうだろうか。実りの秋となるだろうか・・・?

 ・・・・・

 その後、オリベストリートで骨董屋巡りをする。新しい店も出来ていた。古くからの店もある。ごしゃごしゃと昔ながらの骨董屋という店も、店主こだわりの世界観を前面に出す店もいろいろだ。

 どの店にも正解・不正解がない。どっちもあっていいんだ。

 『だからって、またたーくさん買ってくるんでしょ?!どこに置くんですかっ!』

c0004987_237460.jpg
 

 茶碗と鉢なら何とかなるさ・・・だよね? ダメ?
 
by richouken04 | 2015-05-23 23:22 | 骨董市と骨董屋

品12の小鉢

 青磁の小鉢。品野地区(現在・瀬戸市内)の製品です。茶陶ともいえそうな鉢や小鉢の類が多いです。

c0004987_169514.jpg


 口縁は輪花で、青が付けられています。高台脇にはしのぎというべきか彫が見られます。

c0004987_1610753.jpg


 内部には釉下彩でエビが描かれています。こちらは伊勢海老でしょうか、川エビでしょうかね。

c0004987_16102597.jpg


 高台内に『品12』の凹印があります。


 ・・・・・

 内部のエビ文様ですが地域でいろいろです。

c0004987_16171816.jpg


 瀬439と品12の小鉢のエビ。

c0004987_16212784.jpg


 万146の蓋物のエビ。

c0004987_16235234.jpg


 有14の皿のエビ。

 それぞれに面白い。エビは長寿の縁起物として伊万里(志田窯)でも焼かれましたがこの時代では雰囲気が全く違いますね。
by richouken04 | 2015-05-18 16:29 | その他産地

瀬439の小鉢

 『瀬439』の窯元は代用品の他にも食器を焼いていたようです。同時期に生産していたのか、食器生産が困難になったので代用品生産へ軸足を移したのか?釉薬の感じからすると後者の見解が有力でしょうか。

c0004987_0153260.jpg


 白磁にテナガエビと水草の上絵付けが施されています。これについては次回。

c0004987_015522.jpg


 側面から見ると『飛びカンナ』とよばれる文様が付けられています。九州の小鹿田焼の伝統的かつ特徴的な技法ですが瀬戸では見られません。『民芸』運動や様々なデザインの多様化により取り入れられたのでしょう。

c0004987_0162331.jpg


 高台内に『瀬439』の凹印があります。
by richouken04 | 2015-05-17 11:19 | 瀬・セ(愛知県瀬戸市)

瀬439のおろし金

 代用品の一つ。おろし金は結構見かけるものですがこいつはちょっと見ないタイプかも。

c0004987_030528.jpg


 全面鉄釉のおろし金。おろし目のユルさが目につきました。

c0004987_0312021.jpg


 裏面。 釉剥げもなくきれい。

c0004987_0332048.jpg


 立てて焼成したためにヒッツキがあります。

c0004987_0313710.jpg


 表側上部に『瀬439』の凹印が付けられていますが、なぜか統制番号が逆向きになっています。
by richouken04 | 2015-05-14 00:33 | 瀬・セ(愛知県瀬戸市)

文字文様の皿

 『瑞浪市歴史資料集』の内容は一年ぐらいここでは取り上げないつもりです。でも、ちょっと関連のあるところだけご紹介します。

c0004987_00421824.jpg

 こちらは青磁の文字文様のある皿。同じ文様の皿で統制番号のあるものが掲載されています。

c0004987_00422967.jpg

 高台内に番号はありません。これを購入する際、何枚かあったのですがすべてに番号はありませんでした。もし番号を付け忘れたのであれば、他の皿には番号があるはずなのです。

c0004987_00424676.jpg


 高台内の輪線も同じです。このような輪線がある製品は陶地区(現・岐阜県瑞浪市内)で製造されたものと考えられます。
by richouken04 | 2015-05-12 00:49 | 岐(岐阜県東濃地区)
 とあるきっかけで知り合った、ただそれだけのことで行ってみた。 

c0004987_23485171.jpg


 動物の宇宙 5月17日まで

 動物のオブジェ・食器などいろいろ展示してあります。

 古い時代のモノから近代、今活動されている作家までさまざまですが不思議とまとまっているのは空間の造り方だからなのか?モノの持つ力というものか。

 こういった展示の仕方を流行とするか、前からあるものとするかは感覚次第だが

 心をくすぐる方法はいろいろありそうだ。

 私は古染付絵柄に似た古伊万里の茶碗をいただいた。蓋が無いが、鶴が描かれていたのではないか。

 想像するのもまた、愉しいものだ。





 
by richouken04 | 2015-05-10 23:57 | 骨董市と骨董屋
 前評判というものは人それぞれで、それがその通りに感じることもあれば正反対の感情を持つこともある。昨年来、現代美術をいろいろ観ているのですが今回の回顧展は一人の人物に光を当てていただけに『わかりやすかった』といえる。

c0004987_2339862.jpg


 若林奮 飛葉と振動  名古屋市美術館 5月24日まで

 解説文を読んでいくうちに彼の表現方法、作品や生き様なんかが他の芸術家や表現者にも共通していえる点があるのではないかと考えが至った。何かを表現することは数学的なんだと。
 
 数学者は難解な公式を解くために様々な計算式を用いてそれにチャレンジしてゆく。ときに後戻りしたり全く違う数式を取り入れたりして。(よくテレビなどで黒板に数式をなぐり書きするシーンが見られるかと思います)

 芸術家や表現者も実は同じなんじゃないかと。さまざまな作品・習作・言動を通じて各人の想うところを形作ってゆく。数学者と違って『作品』という形で残されてゆくのが違うのだが。ただ、それが解けたのかどうかは結局その人自身しかわからないけれど・・・

 いや~、現代美術ってのも結構、いいもんだなぁ。


 
by richouken04 | 2015-05-09 23:39 | いろいろな事

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


by richouken04