時のかけら~統制陶器~

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タグ:調理器具類 ( 9 ) タグの人気記事

炊事の道具・その

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万121の土瓶

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万122の土瓶

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万130の土瓶

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万132の土瓶

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万135の土瓶

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万154の土瓶

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万158の土瓶

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万158の土瓶
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by richouken04 | 2012-08-23 20:18 | 万(三重県四日市市)

品35のおろし金

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おろし金でもこのような形のおろし金は唯一です。平ら型のおろし金は瀬戸(愛知)・会津(福島)にみられ、汁受け部分のあるおろし金は万古(三重)にみられます。
 デザインに対し特に統制は行われなかったとのことですが器種については地域ごとの統制がおこなわれましたのでおろし金についても何らかの統制があったのかもしれません。どちらでもないという盲点だったのかもしれません。
 上部に『品35』の凹印があります。
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by richouken04 | 2010-10-25 11:13 | 岐(岐阜県東濃地区)
 万古焼のヤカンと土瓶は他を圧倒するほど数多く生産されています。特に土瓶に関してはさまざまなデザインと釉薬の組み合わせで多種多様な製品が生産されました。

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万16の土瓶は『一億一心』の文字(達筆で読めないか)と釣竿のような銃、饅頭のような鉄帽(ヘルメット)と戦時を想像させるものをこれでもかと登場させている。こういったものは実は数少ないことはすでにご存知と思います。底部に『万16』の凹印がついています。

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万25の土瓶は側面が凹まされており、ただ丸いところから変化を見せています。文様は春蘭またはかきつばたと思われる草花文様が描かれます。底部分は網目のようになっています。底部分もさまざまに違いがありますので面白いです。底部分に『万25』の鉄釉印があります。

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万31の土瓶は水色の釉薬が珍しいですね。夏にはよいかもしれませんが、好き嫌いが出るでしょうか。文様ははっきりとしませんが春蘭の花でしょう。釉薬とともに焼成時に流れてしまいました。
底部分には『万31』の凹印がついています。つる(取っ手)はもともとありませんでした。

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万32の土瓶は海が近い万古地区らしいカニの文様です。海岸線で戯れるカニをかわいらしく描きます。緑釉は打ち上げられた海草でしょうか。
 底部分に『万32』の黒呉須印がついています。

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万36の土瓶も水色の釉薬を用いていますが万31の土瓶よりも薄い色なので文様がくっきりしています。竹の文様です。松竹梅の文様としておなじみですね。取っ手がアケビ等の植物由来ではなく、ロープを使用しているところが面白いです。底部分に『万36』の凹印があります。

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万66の土瓶はデッドストックの状態で出てきたものです。蓋はわらで包んだ状態でした。形状は土瓶としては数少ない台形で、鉄瓶でも比較的大きなタイプを意識しているのかもしれません。文様はブドウあるいはツル状植物文様です。
底部分に『万66』の凹印がついています。

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万67のヤカンはホーローの形状を写しています。釉薬も黒またはこげ茶色の釉薬でそっくりです。土瓶との大きな違いは注ぎ口の形状でしょうね、にょろっと曲がった曲線部分は焼き物を感じさせない柔らかさを感じさせます。
底部分に『万67』の凹印が付いていますが角度を調整しないと薄くてよく見えません。

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万68の土瓶は小さいサイズです。2-3人前入れることができれば上等な容量です。このような小さいサイズの土瓶(統制品)はほとんど見かけません。大きなサイズばかりです。鉄釉で竹の絵を描きます。『万36』の土瓶も竹を描いていますが雰囲気がかなり違ってきますね。底部分に『万68』の黒呉須印が付いています。

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万85の土瓶は後に紹介する土瓶と同じような文様です。古銭を貼り付けた文様で、形状からして細長いものは『天保通宝』でしょうか。文字までくっきりしていないのが残念なところです。底部分に『万85』の凹印があります。

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万87のヤカンは『万67』と同じホーローのヤカンを写したタイプです。こちらのほうが黒さが増しており、ホーローと間違えるほどではないでしょうか。底は火のまわりがよいように切れ目がいれられています。焼き物ならではの工夫が随所に見られ苦労が伺えます。
底中央部に『万87』の凹印が付いています。

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万92のヤカンもやきものならではの素材を生かした工夫のヤカンといえるのではないでしょうか。肌合いは鉄瓶を写していますのでヤカンというよりは土瓶なのかもしれませんが形状からヤカンと規定しています。こちらはもっと火のまわりがよいようにと底から蓋にかけて炎の通る道が作られています。これならば確かに水の沸きも早いだろうと思いますが火がふた部分にまできますので危ないのも確かです。
底脇に『万92』の凹印が付いています。


 引き続き『万』(三重県四日市)のヤカンと土瓶を紹介してゆきます。
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by richouken04 | 2009-11-17 19:17 | 万(三重県四日市市)
 炊事の道具のうち、今回は土瓶とヤカンを紹介してゆきます。土瓶は産地により多少の差異があるようです。『岐』と『瀬・セ』と『万』は数が多いですので今回はその他の地域の製品です。(ちなみに急須は含みません。急須=片手の取っ手を持つもの)

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平佐焼とおもわれる小土瓶。鹿児島県の窯元で染付や白磁など焼いています。朝鮮半島から連れてこられた陶工たちが開いた窯場で、釉調も朝鮮半島のやきものをほうふつとさせます。

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波15の土瓶。まん丸でちょっとかわいらしい形です。瑞雲に龍を描いていますがちょっとスリムというかひょろっとした龍ですね。デットストックの状態で出てきましたので傷つきやすい口部にはわらが付けられています。ふた裏にはマル公のラベル(初期のものか)が張られています。『波15』の呉須印が付けられています。

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波33の土瓶はうって変わって大きなもので形も凸凹(ろくろ目を強調)で個性的です。文様は踊る僧侶と呼んでいますが、鎌倉時代の宗教家、時宗の一遍上人を描いたものとおもわれます。この文様と同じ湯呑も存在しています。九州には建治2(1276)年に念仏勧進しています。(提供: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
ふた裏に『波33』の呉須印がついています。

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常107のヤカンは全面を光沢のある鉄釉をかけている。土瓶とヤカンの違いはひとつに文様があるかないかがあります。これにはまったく文様が無く、ヤカンとわかります。ヤカンは数多く造られたようですが現存数としては土瓶より少なそうです。
 底部に『常107』の凸印がついています。

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常109の土瓶は常滑地区に限らず、土瓶のなかでも名品としてよいものでしょう。鉄瓶を写した物ですが窓に梅花はマイナーな文様ですが堂々とした力強さがあります。
底部に『常109』の凹印があります。

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『トコナメ マル五』のヤカンは戦前か戦後すぐかわかりませんがいわゆる代用品のひとつでしょう。ヤカンはこげ茶色の釉薬を使用することが多いのですがこれは明るい茶色で面白いものです。
底部には『トコナメ マル五』の凸印がついています。『マル五』は『丸五製陶所』を指し示しているのでしょう。

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京252の土瓶は以前、紹介しましたが画像を鮮明にしました。歌川広重の『東海道五十三次』のうち『原』を描きます。原画も余白を生かして富士山を大きく描き、その雄大さを強調しています。底部脇に『京252』の凹印がついています。

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京252の土瓶は籠目文様でしょうか。胴部に溝を彫り、緑釉をさしてすっきりと仕上げています。小ぶりなサイズです。取っ手はつるで作られた当時のもの。こういった取っ手はサイズの大小の関係なく付けられていますが、取っ手を付けるか付けないかで価格は違ってくるようです。(公定価格表の記述による)
 底部脇に『京252』の凹印がついています。

 
 次回は『万』(三重県四日市市)の製品を紹介してゆきます。
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by richouken04 | 2009-11-12 18:16 | 統制陶器って何?
 おろし金とすり鉢。どちらも古くから存在する調理器具。おろし金の形状は室町時代の皿型から扁平になって今はプラスティックの汁受け付きも出ています。すり鉢は平安・鎌倉時代の大平鉢の形状に立て筋が入れられて今に続く形状になりました。

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マル公のラベルのある楕円型の汁受け付きおろし金です。やわらかな白磁は万古焼きでしょうか?統制番号が付いていないことを考えると昭和16年以前の製造です。

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瀬439のおろし金。白磁のものは結構見かけますが、茶一色のものはなかなか見かけません。形状は白磁のものと同じですので釉薬の違いだけですが・・・

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瀬926のおろし金。代用品として図録などで見かける形状です。これは白磁のもの。刃(歯?)の部分は磁土を掘り返しています。刃こぼれをしやすいものです。

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品101のおろし金。同じような形状ですが産地により違いが見られるようです。品野地区の製品はこれ一枚だけですので産地としての統一性があるかどうかあと数枚は必要ですね。

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万76のふた付きおろし金。万古焼きは独特のデザイン趣向で他を圧倒しています。おろし金一つとってもいろいろな種類があるようですがふた付きの汁受け付きおろし金は比較的たくさん流通したようです。底の隅に見えにくいですが『万76』の凹印があります。

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万85のおろし金は馬蹄型とも船形とも表現できる形状です。造りが鋳込みあるいは板造りですので刃こぼれはなさそうですが細かくすりおろせるのでしょうかねぇ。裏に『万85』の黒呉須印がつけられています。

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会津16のおろし金。磁器製で瀬戸地区のそれよりもさらに薄型です。会津地区は福島県の焼き物で会津本郷焼きとして知られています。『会津』または『会』の地域別称がつけられています。『会津16』のクロム印があります。

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会24のおろし金。同じ形状は同一のデザインで統一したからでしょうか。会津焼きの統制陶器はおろし金を数多く見かけます。『会24』の呉須印がつけられています。

 続いて、すり鉢。

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岐1026のすり鉢。岐阜県駄知(だち)町に今も操業する窯元の製品です。大物を得意とする地域でこれも大きな製品です。今でも見るすり鉢と同じです。高台部分に『岐1026』の凹印があります。

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品170のすり鉢。これは小型です。しかし、見た目は今のすり鉢と同じです。釉薬が安定していないのかあるいは灰がかかったのか変化が出て見所です。高台内に『品170』の凹印があります。

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肥28のすり鉢。佐賀県で造られたすり鉢は磁器質ですね。完全な磁器ではなさそうですが側面は白磁で装飾はまったくありません。大きなサイズです。側面?に『肥28』の呉須印がつけられています。
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by richouken04 | 2009-09-28 21:40 | 戦中期参考品
 このブログの総集編としてそれぞれの製品を一覧で紹介していきます。今回はガスコンロと電熱器です。調理に重要な役割を持つ両者はまさに近代化の象徴でもあります。

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 昭和前期(戦前)と推測する陶器の枠のガスコンロです。このガスコンロは緑釉が美しく、代用品のもつ雰囲気がみられません。足には木で板が打ちつけられているので卓上用でしょう。統制番号はありません。

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これも形状から卓上用と見られますが、かなり大型の製品です。ガスの導入口は金属(戦後の取り付け?)ですが他の部分はすべて陶器で作られています。緑釉と青釉のかけ流しは唐三彩を真似たのでしょうか?興味深いです。統制番号はありません。

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これは外枠とバーナー部分が一体になったタイプです。白釉でヒビ焼き(貫入・カンニュウ)を用いています。焼き物は焼き上がり後に急激に温度を下げるとこのように釉薬にヒビが入りやすいのです。これを傷とみなさず、見所とする伝統があります。かなり使い込んであります。統制番号はありません。

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これも卓上用ですが、茶釉(鉄釉)のみのただ機能のみを追及した代用品です。まったくの未使用で価格統制のマル公ラベルもつけられています。また、『商工省陶磁器試験所 指導工場製』のラベルもあり貴重です。統制番号はついていません。

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 全面に緑釉をかけたガスバーナーです。代用品として各地の展示会や施設で必ずといってよいほど展示してあるもので『代用品の華』といえるものでしょうか。この形状を製造する技術力には脱帽するほかありません。ラベルには『たから瓦斯(ガス)七輪』と書かれています。ガスバーナーと表記するよりもこの方が理解しやすかったのでしょうね。統制番号はついていませんが、瀬戸地区製と思われます。

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 全面に茶釉(鉄釉)をかけたガスバーナーです。これは万古焼(三重県四日市地区)製で足の部分に統制番号がつけられています。形は統制番号の無い上記のものとほぼ同じです。ただ、持った時の重量はこちらのほうが重いです。堅牢にして長期の使用に耐えうるよう調土したのでしょう。足部分に『万40』の黒呉須印がついています。

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 こちらはガスバーナーと対になるバーナー枠。生産者が同一でないのが残念ですがそれでも貴重なものには間違いありません。底部に『万74』の凹印がついています。

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 今でも有名な大手窯業者もガスコンロを造っていました。これは外枠だけですが有田の香蘭社の製品です。白磁できれいではありますが香蘭社製品として見ると素地の出来の悪さが見て取れます。それも戦争中という時期を考えると仕方の無いことです。底部に『香蘭社』の呉須印と蘭のマークの凸印があります。

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 これは陶器で造られたガスホース接続部です。ガスコンロには金属製の接続部がつけられたものとまったくついていないものとがありますが、これはガスコンロと一緒に付属していたものです。とても珍しいもののようです。

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 実際に使用していた?様子を再現したものです。

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 こちらは様子から戦後すぐの製品と見られる電熱器です。戦争が終わった後でも電気はすぐに復興したようです。そのため製陶業者は電熱盤を数多く生産したとのことです。統制番号はありません。

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 最後はジュラルミンを台座にする電熱器です。戦闘機製造の材料であるジュラルミンは戦後いろいろな形に姿を変えてゆきます。これもその一例です。ただ、これは配線がされていませんので未使用のまま残されたものです。電熱盤に統制番号はありません。

 長らく続けてきたこのブログですが、一定の目的を果たしたと思われますので小休止をいただきたいと思います。(継続の時間と手間がつらくなっただけというごく個人的なわがままもありますが・・・)総集編としてまとめを続けていきますのでよろしくお願いします。           りちょうけん拝
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by richouken04 | 2009-09-27 03:52 | 戦前参考品

ある日の光景

 五月のゴールデンウィーク、名古屋骨董祭のこと・・・こんな光景があったそうな。

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 ガスコンロに陶製釜。

 なんとか横取り?しようと奮闘するも・・・玉砕・・・

 でも、おおよその予測が出来ていたので顔を見るなり

 『買うたじゃろ!』

 ・・・・・
 
 先日、倉庫へ搬入されました。ちょうど陶製鍋がありましたので写真を撮りました。

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 さまになっております。

 おおっ。
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by richouken04 | 2008-06-05 01:10 | いろいろな事

万87のヤカン

 骨董の世界にも流行があって今は骨董というよりも『雑貨』的なものが若者にうけるようだ。古伊万里はいろいろな理由があって売り上げにつながらないがモダンな文様は売れていたりする(らしい)。

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 これもそんな1つに数え上げられようか。形状はまさに琺瑯びきのヤカンにそっくりである。当然のことながら陶器で製造されている。ヤカンはいくつかあるけれど丸型のものが多く、角型とも呼ぶべきかこのような形はあまり見ない。

 保管場所をとるので普通には購入を『辞退』してしまうものだけれどその形状に購入してしまった・・・。

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 底部分は使用されていたので煤がついて真っ黒。実際、代用品の中でも鍋・ヤカンの類は戦中を通じてたくさん生産・使用されたものであろう。火のあたりを良くする為に底部分をいろいろと工夫しているのも特徴です。サイズは測り忘れ。
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by richouken04 | 2008-05-10 22:16 | 万(三重県四日市市)

信206のゴマ炒り

 ついでなのでもうひとつ『ゴマ炒り』です。こちらはシンプルなものです。

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 実際に何度も何度も使用されその役目を終えたあと、廃棄されることなく生き延びてきました。大きな傷もなく大切に使われてきたのでしょう。

 茶碗や皿といった食器類と違い調理器具は古い時代も含めてその姿が完全なものは少ないものです。直火にかけられたり、ゴリゴリとすられたり酷使されるため使用に耐えられなくなれば捨てられる運命。
 ものの本には陶製の焼き網がたくさん生産されたとありますが現存するものはほんのわずかです。

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 上部中央の穴は貫いていません。ドーナツ型になってまんべんなく火が通るように工夫したのでしょう。柄の部分も筒状になっています。

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 底部には『信206』の凹印があります。信楽地区の統制番号は番号が飛んでいるように思われます。当時あった会社数よりも大きな番号が付けられているからです。『信206』もそのひとつです。
 サイズは長さ23センチほど。
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by richouken04 | 2008-03-05 01:10 | その他産地

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


by richouken04