時のかけら~統制陶器~

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深川製磁の花瓶

 『陶片窟日記』に『外国航路の記念品』が紹介されています。全く同じではありませんが、似ている物ですので紹介します。(ちなみに大須観音骨董市で千円でした)

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 丸く吹き残した部分に龍と菊花をあしらった小花瓶です。松葉や菊花の輪郭、上絵付け部分の金彩はゴム印での絵付けです。それに対し、赤い龍はすべて手書きで描かれており手が込んでいます。 

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 反対面には何も描かれません。『陶片窟日記』ではここに『日本郵船』のマークが入ってますね。これも時期が時期であればそういった文字やマークが入れられたかと思います。

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 底部には深川製磁の『富士山に流水』のマークがついています。ゴム印でつけられるものは昭和に入るものです。
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by richouken04 | 2013-06-23 13:19 | 戦前参考品

香蘭社製碍子・その2

 香蘭社製の碍子の2回目です。香蘭社は昭和15年、海軍指定工場となり生産を維持し、受注分の増産に努めたという。碍子類は『碍子工場(第一工場)』、第三工場』で生産されたそうです。

 こちらはある方から頂いたもので、沖縄の壕(洞窟?)内で発掘されたものだそうです。

 一緒に香蘭社に残された資料(コピー)もいただきましたのでそれを基に記述させていただきます。

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 玉型碍子と呼ばれるもので、資料と碍子に残された『玉 ♯5』のゴム印から『5號玉型碍子』と思われます。玉型碍子としては一番大きなサイズのようです。

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 棒型碍子と呼ばれるもので、こちらは『棒 ♯12』のゴム印から『12號 棒型碍子』と思われます。棒型碍子は『11號』と『12號』の2種類のみのようです。

 香蘭社だけにこちらはきれいな材質です。もっとも完成品すべてが出荷されたわけではないでしょうから、試験に合格したものです。

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 棒型碍子かと思いましたが『亞鈴 ♯2』のゴム印から『2號亞鈴型碍子』と呼ばれるもののようです。残念ながら破片ですので全体像は不明です。

 と言っておいて調べてみたら両脇に接続するための器具を付ける碍子のようですね。

 鉄アレイの『亜鈴でしょうかね』

 
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by richouken04 | 2013-06-03 22:17 | 戦中期参考品

香蘭社製碍子・その1

 忘れてませんか?香蘭社の製品を特集してました!

 あと2点、お付き合いください。

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 香蘭社製のガイシ(碍子)です。正式な名称は…耐塩ピン碍子というのに似ているような…。

 調べてみると『低厭碍子』と呼ばれるものの、二重碍子という種類に似ています。

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 拡大図、『KORAN』に蘭マークは香蘭社のHPには掲載が無いですねぇ。外部委託して製造したのでしょうか。それともまだ知られていないのか?

 『1940』は年号で間違いないでしょう。『L』はサイズですかねぇ。

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 電磁器銅版統制証票のマークです。

 近代陶磁器の研究には欠かせない『概説 近代陶業史 三井弘三・著』に挿絵として掲載されているものの実物ですね。
 
 これを見つけた時は西川きよしさんがごとく目ん玉グリグリになってしまいました(汗)

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 裏には大きな欠けがあるものの、希少性には代えられない。マークのところが欠けていなかったことが幸運です。

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 欠けがあったためか、ただ使用されなかっただけか?わかりませんが未使用のようです。使用されていれば金属製の部品が付けられていることでしょう。


 この手の碍子は難しいかもしれませんが、小さな碍子は海岸や古い家を解体した後の更地、普通に近所の川の土手、いろいろなところで見つけることができると思います。

 もし、このマークがついたものがありましたら…

 めちゃくちゃ珍しいものですよ!

 拾ってください。


 …できたら欲しい…


 ぽちい。
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by richouken04 | 2013-05-27 09:45 | 戦中期参考品

香蘭社・上絵香炉

今回も『香蘭社工芸部』の製品を紹介します。

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 龍の文様を中央に描く、香炉です。有田・柿右衛門様式でしょう。

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 別面は龍文様につながる唐草文様。呉須は黒っぽいもので明治以降、導入されたコバルト顔料の色ではないので江戸時代に使用されていた呉須顔料を使用したのだろうと思います。

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 拡大図 

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 拡大図

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 上部もしっかりと描かれています。

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 底部分には『香蘭社造』のマークが付けられています。
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by richouken04 | 2013-04-27 22:02 | 戦前参考品

戦時下(S15~S21)に焼かれたやきものを中心として


by richouken04